oyster_blog

川端康成の「眠れる美女」を読みました。今年の初めのことです。新潮文庫のもので、他に「片腕」「散りぬるを」も収録されています。そちらの２作は未読です。表題作を読んだだけで気力を消耗してしまい、この頃はめっきり読書というものから遠のいている我が手指・思考です。「眠れる美女」は、少女（処女）の持つ瑞々しい色気がいっそ恐ろしく、空間の生む背徳感さえ心地よい。不思議とこの秘め事の片棒を担いでいる気持ちになりました。なにも知らない眠れる少女たちの、なにも知らないことに由来する魅力。作者の文体は非常に艶やかでさらさらと流れるよう、そんな印象を受けました。谷崎といい川端といい、私はたぶん耽美系が好きなんだと思います。

最近驚いたことは、購入してから３年ほど経つエンジ色のカラータイツが、実はパープル色だったということです。

東京国立近代美術館にて「パウル・クレー展　終わらないアトリエ」を観覧して参りました。７月上旬のこと。平日にもかかわらずたくさんの人で賑わっていました。人気の画家であるようです。私の詳しく知らない画家ですが、恋人が見てみたいと希望していたので興味が湧き一緒に見に行った次第です。よい小旅行になり、行って良かったと思う日でありました。

展覧会の内容としては、クレーが生涯の中で転々と移り住んだいくつかのアトリエでの創作活動と、実験的とも言える様々な手法によって描かれる作品を、アトリエごと・手法ごとに展示するものでした。作品数も多く、興味深い手法に溢れた展覧会であったことは確かです。またいつかクレー展が開催された折には、そのときの私の頭でもって新たな発見をし、それらを味わいたいと思います。

ご無沙汰しておりました。

今回の大震災では震度６弱（らしい）を観測した地点におりましたので、今までの生活が崩れ、いろいろ大変な思いをして日々過ごしています。もっと被害の大きい地域の皆様や、その後の長野や静岡での地震に遭われた皆様も、お辛い思いをされているかと考えると心が痛みます。東北電力・東京電力管内では計画停電も実施されておりますね。何事にもあまり無理をせず、ご自愛くださいませ。

ここ（柿）を作って５年が経ちました。感慨深い、と一言で表すことはできますがその中にはたくさんの感情があります。思い出はいつも美しく、私の耳に悪いことを囁くばかり。はあ。それはさておき、立ち寄ってくだすっている皆様のおかげでモチベーションが維持している面が多大です。ありがとうございます。感謝は尽きません。これからも一つの趣味として細く長く続けていこうと思っておりますので、お付き合いいただけたら幸いです。

相対性理論の「シンクロニシティーン」と、椎名林檎の「三文ゴシップ」を、やっと聴きました。久しぶりにTSUTAYAへ行きDVDをレンタルしたところ、レジ発行のクーポン券で、CDレンタル２枚無料というものをもらったので、上記のアルバムを借りたのです。

「三文ゴシップ」は、まだそんなに聴いておりませんが、かなり実験的なアルバムで慣れるまでに時間がかかりそう。どの曲にも男性ボーカルが入っていて、椎名さんの歌声を堪能できないのが残念ではあります。「シンクロニシティーン」の方は、前作同様とても好みな音です。今のところ、「シンデレラ」と「小学館」と「人工衛星」がとくにお気に入り。ふわふわして心地よいです。

あら、もう二月ですね。良いことも悪いこともある毎日です。よろしくお願いします。

好きなときにしか書いていない日記ですがとくに書くことがないので、バトンを拾ってきました。私以外の誰が得するんでしょうか。「最近バトン」だそうです、追記にてどうぞ。