アンテナ立てて頂戴
川端康成の「眠れる美女」を読みました。今年の初めのことです。新潮文庫のもので、他に「片腕」「散りぬるを」も収録されています。そちらの2作は未読です。表題作を読んだだけで気力を消耗してしまい、この頃はめっきり読書というものから遠のいている我が手指・思考です。「眠れる美女」は、少女(処女)の持つ瑞々しい色気がいっそ恐ろしく、空間の生む背徳感さえ心地よい。不思議とこの秘め事の片棒を担いでいる気持ちになりました。なにも知らない眠れる少女たちの、なにも知らないことに由来する魅力。作者の文体は非常に艶やかでさらさらと流れるよう、そんな印象を受けました。谷崎といい川端といい、私はたぶん耽美系が好きなんだと思います。
最近驚いたことは、購入してから3年ほど経つエンジ色のカラータイツが、実はパープル色だったということです。
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