忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

退屈な日はエンドレス

タル・ベーラ監督の「ニーチェの馬(原題:A torinói ló)」という映画を観ました。ニーチェは出てきません。凄まじい風が吹きすさぶ枯れた大地で、しずかにしずかに営まれる親子の生活が全編モノクロで撮されています。貧しさと不自由が極限状態の生活は、次第にその残酷さを緩やかな速度で増してゆく。それはまるで真綿で首を絞めるような苦しみ。もしニーチェの言うように永劫回帰があるとすればこの親子は来世もこの生活をするのでしょう。

私には場面ごとの意図を完全に読み取ることはできませんが、ニーチェ的思想がわずかに散見される映画でした。思想的な背景に詳しければもっと楽しめたであろうと思います。
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード