いのちは無色透明
ジャン・コクトーの「怖るべき子供たち」を読み終えました。東郷青児、訳。角川文庫のもので、寄藤文平率いる「文平銀座」デザインによる「大人の名作」シリーズです。このブログでも言及した記憶がありますが、このシリーズのデザインはポップなカラーが特徴的で、タイトルによってその配色は異なります。「怖るべき子供たち」はというと、カバー紙は朱に近いはっきりとした赤色、タイトルと著者名はその補色である鮮やかな緑、そして表紙に書かれた本文からの引用は銀色の箔押しと、かなり目にまぶしく躍動感のある配色でありクリスマスを思い起こさせる配色です。クリスマスは本の内容とはいっさい関係ありませんが、それはさておき好みのデザインのため気に入っています。
ストーリーはある意味で単純です。しかし、情景の想像などはこれが詩的な小説であるせいでとても難解でした。またいわゆる‘翻訳された外国文学っぽさ’があり読みづらさは否めません。最近は私的な勉強のなかで法律関係を学んでおりますが、条文や判例などにおける日本語の理解のしづらさは、このなめらかでない翻訳文の読みづらさに似ていると感じます。頭のなかに像を結ばない感覚。もちろん、私の読解力が乏しいせいもあるとは思います。こうやって読書を続けていると、いつか今よりずっとスムーズに読める日が来るのかもしれません。
ストーリーはある意味で単純です。しかし、情景の想像などはこれが詩的な小説であるせいでとても難解でした。またいわゆる‘翻訳された外国文学っぽさ’があり読みづらさは否めません。最近は私的な勉強のなかで法律関係を学んでおりますが、条文や判例などにおける日本語の理解のしづらさは、このなめらかでない翻訳文の読みづらさに似ていると感じます。頭のなかに像を結ばない感覚。もちろん、私の読解力が乏しいせいもあるとは思います。こうやって読書を続けていると、いつか今よりずっとスムーズに読める日が来るのかもしれません。
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