完璧な心の平和
好きな歌集は、雪舟えまの「たんぽるぽる」と穂村弘の「手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)」です。ここ1年以内は、たぶんこれらが根底にあって短歌を詠んでいるんだと思います。雪舟えま氏よりも上手に詠める方はたくさんいらっしゃるし、穂村弘氏もこの歌集以外にもすばらしい歌はたくさんあるけど、私にはやっぱりこの2つの歌集が単純に心地よい。なかでも好きな歌は「愛が趣味になったら愛は死ぬね…テーブル拭いてテーブルで寝る/たんぽるぽる」と「おやすみ、ほむほむ。LOVE(いままみの中にあるそういう優しいちからの全て)。/手紙魔まみ、~」。それぞれの歌集のすべての歌が好きなので本当は選べないのですが、がんばって選ぶとするとこの2首です。溜め息が出るほどすばらしい。雪舟えま氏の短歌は、自由律短歌とでもいうようなおおらかで素直なひびきが好きです。「手紙魔まみ、~」もやっぱり、まみ(雪舟えま氏)の持つパワーが穂村弘氏を通して感じられます。好きという以外に言葉がありません。
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