終わらせないで
すこし前に商工会議所主催のくじ引きがあり、引きに行きましたら、一等の北海道旅行が当たりました。具体的にいうと、新千歳空港との往復航空券と札幌近辺のホテル(いくつか候補があり選べる)での一泊二日宿泊券です。しかし一名しか行けないようなので、せっかくの機会ですが母方の祖母に譲ることにいたしました。どうせなら恋人と行きたいなあとの思いもあります。北海道には未だ行ったことがないので、いつか行こうと夢みていますが果たして。
今年も金木犀の季節です。馨しい花弁。しあわせを感じずにはいられません。
今年も金木犀の季節です。馨しい花弁。しあわせを感じずにはいられません。
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神様お願いです
太田静子の「斜陽日記」を半分ほど読みました。半分読んだところで、県立図書館へ返してしまいました。当時の生きた言葉で書かれていますがそれらはもう死んでいるため、ひとつひとつの言葉が新鮮な心地を生み、興味深く読むことができました。古くなって使われない言葉でありながらも読み口がよく、さらさらと頭へ入ってきます。第二次大戦中にある作者の生活を現実に感じることができるのも堪らない。はやく続きが読みたいので、また借りるか中古で購入するか迷っています。絶版らしく、中古の文庫本にしてはいいお値段になってしまうのが口惜しいところ。お恥ずかしながら太宰治の「斜陽」は未だ読んだことがありません。
アンテナ立てて頂戴
川端康成の「眠れる美女」を読みました。今年の初めのことです。新潮文庫のもので、他に「片腕」「散りぬるを」も収録されています。そちらの2作は未読です。表題作を読んだだけで気力を消耗してしまい、この頃はめっきり読書というものから遠のいている我が手指・思考です。「眠れる美女」は、少女(処女)の持つ瑞々しい色気がいっそ恐ろしく、空間の生む背徳感さえ心地よい。不思議とこの秘め事の片棒を担いでいる気持ちになりました。なにも知らない眠れる少女たちの、なにも知らないことに由来する魅力。作者の文体は非常に艶やかでさらさらと流れるよう、そんな印象を受けました。谷崎といい川端といい、私はたぶん耽美系が好きなんだと思います。
最近驚いたことは、購入してから3年ほど経つエンジ色のカラータイツが、実はパープル色だったということです。
最近驚いたことは、購入してから3年ほど経つエンジ色のカラータイツが、実はパープル色だったということです。
ONとOFF
東京国立近代美術館にて「パウル・クレー展 終わらないアトリエ」を観覧して参りました。7月上旬のこと。平日にもかかわらずたくさんの人で賑わっていました。人気の画家であるようです。私の詳しく知らない画家ですが、恋人が見てみたいと希望していたので興味が湧き一緒に見に行った次第です。よい小旅行になり、行って良かったと思う日でありました。
展覧会の内容としては、クレーが生涯の中で転々と移り住んだいくつかのアトリエでの創作活動と、実験的とも言える様々な手法によって描かれる作品を、アトリエごと・手法ごとに展示するものでした。作品数も多く、興味深い手法に溢れた展覧会であったことは確かです。またいつかクレー展が開催された折には、そのときの私の頭でもって新たな発見をし、それらを味わいたいと思います。
展覧会の内容としては、クレーが生涯の中で転々と移り住んだいくつかのアトリエでの創作活動と、実験的とも言える様々な手法によって描かれる作品を、アトリエごと・手法ごとに展示するものでした。作品数も多く、興味深い手法に溢れた展覧会であったことは確かです。またいつかクレー展が開催された折には、そのときの私の頭でもって新たな発見をし、それらを味わいたいと思います。
炭酸の効いたコーラルの唇
スタジオジブリの新作映画である「コクリコ坂から」を観ました。私は"青春"が大きなテーマかなと考えましたが、どうなのでしょうか。子供が観て面白い・楽しいというより、大人が自らの青春時代を懐古してじんわりと良い気持ちになる映画のような気がします。私自身もそう思い、そして羨ましくなりました。ぼんやりと綺麗なもの。思い出はいつもうつくしい。はあ。ここのところずっと不安定な情緒に踊らされています。幸せであるのに悩み事は尽きません。あ、本題である映画は面白かったので、機会があればもう一度映画館に行こうと思います。眼鏡の生徒会長がすてきでした。わかりやすい趣味……。
まだ誰も足を踏み入れたことのないこの身体は毒を欲してる
まだ誰も足を踏み入れたことのないこの身体は毒を欲してる